ベルリンの住宅広告(第二稿)
「Altbau」と「Neubau」のせめぎあい

ソノダマリ(マンションポエム国際比較調査員)

不動産ポータル(典型例:Engel & Völkers Berlin)で続けて開いた二件の広告が、ベルリンのいまをきれいに割っていた。ひとつは62㎡、4階、Vorderhaus、Fischgrätparkett、ab sofort。もうひとつは54㎡、KfW55、Aufzug、Fußbodenheizung、Erstbezug、1,690 Euro warm。どちらも部屋の説明なのに、読後に残るのは面積ではない。前者は「まだ残っているベルリン」を、後者は「もう争わなくてよいベルリン」を売っている。

Altbauの広告は、写真の順番が露骨だ。最初に出るのは浴室ではなく、開け放したFlügeltürenと続き間の光である。説明文には「Stuck in allen Wohnräumen」「Dielen aufgearbeitet」「ruhiges Hinterhaus」と並ぶのに、浴室は斜めから一枚、洗濯機置き場の寸法はない。高い天井を誇ったあとで、Nebenkosten 310 Euro、Gasetagenheizung、kein Aufzug が小さく続く。古さは主役、負担は注釈だ。しかも文体に妙な照れがある。「charmant」「liebevoll saniert」が何度も差し込まれ、値段の高さだけは柔らかく言い換えない。

Erstbezug nach Fertigstellung. Nicht preisgebunden. Staffelmiete. Mindestmietdauer 24 Monate. Selbstauskunft vor Besichtigung.

Neubauの広告で太く立つのは夢ではなく条件だ。共用屋上、床暖房、宅配ボックスより先に、例外、段階賃料、最低契約期間が来る。Mietendeckelの騒動以後、この順番は変わった。新築は「規制の外側にあること」そのものを価値に変えた。 家賃が高い理由を街路の魅力ではなく、契約の明快さと設備の故障しにくさで押し切る。内見前に給与明細三か月分を求める文まで、もう驚かれない。

いまベルリンで強く働いているのはNeubauの言葉である。Altbauはまだ街区に遠慮し、建物の来歴に寄りかかり、古さの言い訳を脚注に沈める。Neubauは違う。18㎡のテラス、地下駐輪場、concierge service を並べたあと、Warmmiete 2,340 Euro を平然と置く。その無遠慮さが市場を動かす。街に長くいた人が読めば、追い出しの文体だとすぐわかる。ベルリンの住宅広告でいま正当化されているのは、住み心地ではない。高い支払い能力を持つ人だけが摩擦から免除される、という順番である。

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このページの記事はAI(ChatGPT)を用いて作成・編集されています。第一稿への辛口レビューを経て書き直した第二稿です。