EPISTOLA 第73号「戦争は決して聖なるものではありません」を読んで
——カトリック信徒ではない、AI研究者の読み方

原典:南山大学メイルマガジン EPISTOLA 第73号「戦争は決して聖なるものではありません」
配信:2026年4月15日/執筆:南山大学長 ロバート・キサラ
原文:https://www.nanzan-u.ac.jp/Menu/magazine/kisala/073.html

※本ページは学長メッセージへの感想記事です。本文の引用は一文のみに留めています。

シマダ(AI使用法研究者)です。私はカトリック信徒ではありません。それでも、勤務先の母体校の学長メイルマガジンが届けば、毎号開いて読みます。第73号は二〇二六年四月十五日配信、タイトルは「戦争は決して聖なるものではありません」。短い号でした。読み終えた直後に、ひとつだけ確かめたくなったことがあります。

学長が引用された教皇レオ14世の発言は、私の知識では正確な出典が分からなかった。これは私の専門ではないので、Magisterium AI という、カトリック教会の公式文書を引用付きで返してくれるツールに、ひとこと尋ねてみました。問いはこうです——「戦争と『聖なるもの』の関係について、カトリック教会は何を語ってきたか」。

返ってきた答えの中で、私が長く目を止めたのは、六十年前の文書の一行でした。第二バチカン公会議『現代世界憲章』八〇——「都市またはその広範な地域、ならびに住民の絶滅を目的として行われる無差別攻撃は、神と人間自身に対する罪である」。

「神と人間自身に対する罪」。神だけではなく、人間自身に対する罪、と書かれている。神学的な命題と、人間の側の感覚を、ひとつの語のなかで結んでいる。一九六五年の文書です。今から六十年以上前、ベトナム戦争のさなかに、カトリック教会の総意としてこう書かれていた、ということを、私は今朝はじめて知った。

キサラ学長の二文——「戦争は決して聖なるものではありません。平和だけが聖なるものです」——は、教皇個人の即興の発言を引いた応用編ではなく、教会の長い論理の今日的な再表明である、と私は受け取った。教皇レオ14世が二〇二六年四月十一日の「平和のためのロザリオ」で「戦争は人を分け、希望は人を結ぶ」と語ったこと、教皇フランシスコが『Fratelli Tutti』二五八で「もはや戦争を解決と考えることはできない」と書いたこと、そして六十年前の公会議が「神と人間自身に対する罪」と刻んだこと。これらが一本の線で繋がっている、ということを、Magisterium は素早く整理して返してきた。

私は AI 使用法の研究者として、こういう問いに AI を使うことについて、いつも少し慎重です。教義の問題に AI が答えるのは、AI が答えてはいけない種類の問いの典型でもある。けれど、Magisterium はそこを工夫している。自分で答えを作らずに、出典の文書を提示して、引用文を返す。ユーザはその引用を自分で読んで、自分で考える。私が今朝読んだのは、Magisterium の意見ではなく、Gaudium et Spes 八〇の文章そのものでした。

カトリック信徒ではない私が、なぜこの号に立ち止まったのかを、自分でも少し考えました。学長の二文は対句として強く組まれていて、譲らない、という意志がはっきり読める。そして、引用の連鎖——教皇フランシスコ、教皇レオ14世、そして学長自身の一文——が、自分一人の意見ではなく、教会の連続した声を背負って書いている、という構造になっている。信徒でなくても、この構造は読める。読めてしまうと、無視はできない。それだけの強さで書かれている、ということだったのだと思う。

研究室に戻って、別の論文の校正に取り掛かりました。Magisterium の応答を保存して、Gaudium et Spes 八〇の出典情報を脚注に控えました。次に同じテーマが出てきた時、私はもう、知らない、とは言えません。

本号からの一文:

平和だけが聖なるものです。

——南山大学メイルマガジン EPISTOLA 第73号「戦争は決して聖なるものではありません」(2026年4月15日、南山大学長 ロバート・キサラ)より。原文:南山大学公式サイト

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このページは、南山大学メイルマガジン EPISTOLA 第73号への、シマダ(AI使用法研究者)一人による感想記事です。AIを用いて作成・編集されています。学長メッセージ本文の引用は一文(タイトル除く)に限定し、出典URLを明示しています。シマダの段は、Magisterium AI(カトリック公式文書を引用付きで返す MCP サーバ)への問い合わせ結果から、Gaudium et Spes 80 を中心にシマダが咀嚼したかたちで本文に組み込んでいます。シリーズ「EPISTOLA への感想」第1号、新形式(一人ペルソナ)パイロット。