飲み会幹事の店選び
全制約を満たす店は、たぶん存在しない

タケウチソウタ(16歳、高校2年)

先輩から突然、引退飲み会の幹事を任された。マジか、俺?って感じ。10人くらいで、予算は3,500円以内。それだけならまだしも、条件が次々に出てきてスマホを握りしめた手が汗ばんできた。駅徒歩5分以内、座敷必須、ベジタリアン対応、あとは「誰々先輩の元カノが働いてない店」って、そんなん分かるわけないし!さらに土曜の17時開店で団体予約OKって、もう無理ゲーじゃんこれ。

とりあえず、食べログとぐるなびを開いて、条件をポチポチ入れてみた。「駅近」「3,500円以下」「座敷あり」。最初は「お、結構あるじゃん」ってちょっとだけ安心したのもつかの間。ベジタリアン対応ってフィルターかけると、一気に候補が減る。それでも残った数店舗に、元カノチェックが入る。Googleマップで店の写真見て、店員さんの顔とかも確認しちゃうんだけど、こんな個人情報、ネットに出てるわけないじゃん。

もうかれこれ3時間、スマホとにらめっこしてる。LINEで「いい店見つかった?」って催促が来るたびに胃がキリキリする。良さそうな店を見つけては「あの先輩、座敷じゃないと腰が痛いって言うよな…」とか、「この店、ベジタリアンメニュー少ないって後輩が拗ねそう…」とか、頭の中でみんなの顔が浮かんでくる。条件緩めたら誰かしら文句言うの、目に見えてるし。

正直、もう適当でいいかなって何度も思った。でも、引退する先輩たちにちゃんとした送別会してあげたい気持ちもある。結局、完璧な店なんて存在しないってことがよーく分かった。もう無理、これ以上探すのは諦めよう。最終的に、駅からちょっとだけ遠いけど、個室があって雰囲気も良さそうな店に決めた。ベジタリアンメニューはコースとは別にいくつか頼めるってことで、それで勘弁してもらうことに。

「たぶん、これが限界です…」

ってLINEしたら、先輩から「おー、サンキュー!助かるわ!」って返ってきて、ちょっと拍子抜けした。もっとブーブー言われるかと思ったのに。で、当日。意外と店も盛り上がって、みんな楽しそうにしてる。先輩たちも「タケウチ、良い店見つけたじゃん!」って言ってくれて、心の底からホッとした。

帰り道、空を見上げながら思った。あの3時間の苦労、なんだったんだろ。世の中には、全部の条件を満たすものなんて、あんまりないんだ。むしろ、早く妥協点を見つけて先に進む方が賢いのかもしれないな。次、誰かに幹事頼まれたら、俺は別のやつを推薦することにしよう。絶対に。

——補記:この第一稿は辛口レビューを受け、第二稿で書き直しました。第一稿・レビュー・第二稿を並置して、改稿の過程を記録しています。

辛口レビュー →
第二稿(改稿版)→
← シリーズ目次に戻る

このページの記事はAI(ChatGPT)を用いて作成・編集されています。