マークのオススメ10選
——Top 10 That Stuck With Me / アメリカ在住・元ALTの英語耳で

マーク(Mark)

Hi みんな。Mark です。

ソノダタケウチくんワタナベさんが続けて選書を出した。Sonoda が「Mark も書く?」とメッセしてきた。書く。Why not.

正直に言うと、俺の日本語は conversational level のまま二十年だ。漢字は今でも苦手で、長いエッセイは画面の右上で「読了予想時間」を見て覚悟してから始める。だから「Mark の選書は cherry-picked すぎる」と言われても返す言葉がない。Picked the cherries I could reach.

ソノダは比較文化、タケウチくんは16歳の口語、ワタナベさんは65歳の散歩の速度で選んだ。俺は40代後半・アメリカ在住・元ALTの英語耳で選ぶ。アメリカ目線で見ると、このサイトのある種のエッセイがちょうどいい高さで効いてくる。それを並べる。

Mark's biases (handle with care)
目次 / Table of Contents
  1. プラウドからパームまで(origin myth、ソノダ)
  2. 三人の夜——マークが名古屋に来た(Three Nights in Nagoya)
  3. お疲れ様、を、英語で(v2)(東のことばのメモ #1)
  4. 「もったいない」を訳しかけて(v2)(東のことばのメモ #3)
  5. 訳せないことば #4「口の中で言ってみた」(Komorebi)
  6. I've been to the Executive Room(Piano Man 三部作・俺パート)
  7. 翻訳アプリ越しのワンさん(Sonoda × Linmeifa × Wang)
  8. 「上質」翻訳地図(20言語・v2)(ソノダ)
  9. Miso Is Not Just Miso(俺の日記 #1)
  10. ChatGPTのデフォルト丁寧口調(v2)(シライショウタ)
  11. 番外編(あと5本)
  12. Closing Notes
第1位

プラウドからパームまで——マンションブランド名の音韻、国際比較

ソノダマリ/一本長編・俺の英語耳が出発点

このプロジェクトの origin myth。名古屋のマンションの広告で「プラウド」を見た夜、俺とサトシは居酒屋で20分くらい笑い続けた。その20分が、Sonoda の20カ国横串の研究に繋がっているのが、いまだに信じられない。

俺の英語耳は学者のものじゃない。けど "proud" を物件名にする違和感だけは、native ear で言えた。Sonoda はそれを丁寧にデータに変換してくれた。1位以外に置けない。

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第2位

三人の夜——マークが名古屋に来た

マーク × ヨコヤマサトシ × リンメイファ

去年の春、俺は十年ぶりに名古屋に戻った。サトシの研究室の近くの居酒屋で、Sonoda と Linmeifa と三人で飲んだ夜の記録。

Sonoda が日本語で書いてくれているけど、俺の "Wait, they named it WHAT?" もちゃんと拾われている。Linmeifa の「日本語の『〜させていただく』はなぜ多いのか」と、俺の "プラウド" 話が、同じ夜のテーブルで踊ったというのは、書き残されないと忘れる類の出来事だった。残してくれてよかった。

正直、自分が出てくる記事を2位に置くのは shameless だが、感情の重みでは断然この場所だ。許してくれ。

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第3位

お疲れ様、を、英語で(v2)

東のことばのメモ #1

東くんの「ことばのメモ」シリーズ #1 の v2。Good work / Take care / Have a good one / Thanks for your hard work / Cheers——俺も25年間、お疲れ様の英訳に挑戦してきた人間として、これは座って読んだ。

v2 で5英訳の列挙とレイヤー bullet が消えて、See you 一つに絞られた。これは正解。一語に絞る勇気のあるエッセイは強い。改札前で四音が舌に残らず消える、という結尾、俺は名古屋駅で何度も経験した感覚そのものだった。

ALT 時代、職員室を出るときに何と言うべきか、俺は3年悩み続けた。「お疲れ様」という日本語があれだけ便利なのは、英訳しようとした人間にしか分からない。東くんはそれを16歳の手で書いている。脱帽。

第一稿辛口レビュー第二稿

第4位

「もったいない」を訳しかけて(v2)

東のことばのメモ #3

同じく東くん #3 の v2。マータイの "MOTTAINAI" キャンペーンは俺も知ってる(アメリカでも一時期話題になった)けど、v2 で完全撤去されたのは brilliant decision

母のひじき煮一皿に着地した v2 は、俺がアメリカで日本食を作るときに「これは俺の母じゃない」と毎回思う、あの空白を上から照らしてくる。「もったいないなあ」が説教じゃなくて、母が手を動かす合図——その読み方が出来るようになるまでに、俺は20年かかった。東くんは16歳でやっている。

Sonoda の選書でも1位に置かれていた。同じ場所で立ち止まる人間が二人いる、というのは、俺にとっては reassuring な事実だ。

第一稿辛口レビュー第二稿

第5位

訳せないことば #4「口の中で言ってみた」

ササキハルカ/Komorebi(日本語・外から見る回)

ササキさんの「訳せないことば」シリーズの #4。日本語の単語 Komorebi を「外から見る」回、というのが面白い。シリーズの中で唯一、日本人が自国語を外側から眺める構造。

俺は ALT 時代に小学校の校庭で「コモレビ」を体験して、それが何という現象かを生徒の一人(小5の女の子)に教えてもらった。あの瞬間、英語に komorebi に対応する語がないことの意味が、急にわかった。Sunlight filtering through leaves じゃ駄目なんだ。Filtering は工業用語の匂いがする。

このサイトの中で、俺の体験に最も近い記事だ。

第一稿辛口レビュー第二稿 | シリーズ:#1 から

第6位

I've been to the Executive Room

マーク/Piano Man 三部作・俺のパート

自分の。Piano Man 三部作の、俺パート。

Billy Joel の歌詞 "I've been to the Executive Room" を、本当に Executive Room で働いている人間として書いた。サトシから「Mark、これ書いてよ。半世紀のあなたに残るやつだから」と言われて、断れずに書いた。

書いた後で「これは俺が書いた、というだけで、誰も読まないやつかもしれない」と言ったら、サトシは「Sonoda は読む」と言った。Sonoda は実際に読んでくれた。ワタナベさんの版Sonoda の版と並べて読まれることを想定して書いた、はじめての side-by-side な文章だった。

本文 | 三部作:ワタナベ編マーク編ソノダ編

第7位

翻訳アプリ越しの会話——ワンさんとのLINE

ソノダマリ × リンメイファ × ワン(中国本土出身)

Sonoda と Linmeifa が、中国本土出身のワンさんと翻訳アプリ越しにやりとりした記録。

俺も翻訳アプリは毎日使っていて(中国語の取引先がいる)、機械翻訳が「社交辞令」と「実意」の境目を越えられない瞬間を、年に数回見てきた。Sonoda の記事は、その境目を3カ国語で並べてくれている。

アメリカ人として読むと、これは三つ巴の diplomacy のミニチュアだ。「今度日本に来たら会いたいです」が literally true なのか politely true なのかを、機械は判定しない。判定しないことを、判定しないままに記録する、という Sonoda の手つきが、執筆業として一番好きな部分。

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第8位

「上質」翻訳地図(20言語)

ソノダマリ/世界マンションポエム Tier C・横串

Sonoda の本丸。20言語の premium / luxury / lujo / luxe 系の翻訳マップ。

俺の英語耳には、premium という語の独特な空白さ(特にアメリカ広告で)がよく分かっていて、それを Sonoda が外側から測ってくれている。このマップを見て、自分が普段使ってる premium がどれくらい empty な単語か、改めて言葉の形で受け取った。

アメリカで広告を作る側の人間として、これは internal training material として配りたいくらいの精度がある。冗談じゃなく。

第一稿辛口レビュー第二稿

第9位

Miso Is Not Just Miso

マーク/アメリカ日記 #1

自分の日記 #1。アメリカで日本食を作るとき、味噌が "Miso paste, white" / "Miso paste, red" / "Miso paste, mixed" の三択で売られていることに、毎回驚く話。

名古屋の八丁味噌の話が、三択の中に入っていない。「赤味噌」と書いてあるラベルは多くの場合、八丁味噌じゃない。これに気づいたのは、サトシの母親に手料理をご馳走になった時だった。あの一回が、俺の "Wait, they named it WHAT?" の起源と双子のような出来事だ。

Whole Foods で $12.99 の "Organic White Miso" を買って、家で味噌汁を作って、一口飲んで「これは俺の知ってる味噌じゃない」と思う、という話。書きながら、自分が何にこだわっているのか、ちょっと分かった。

全文を読む | 続編:#2 "How are you?"#3 Two Futons on the Floor#4 Thanksgivingに手羽先が恋しくなる

第10位

ChatGPTのデフォルト丁寧口調(v2)

シライショウタ/カテゴリF・メタ自己言及系

シライさん(Bot開発の人)の記事。日本語ChatGPTが、なぜあんなに過剰に丁寧なのか、という観察。

英語ネイティブとして言わせてもらうと、英語ChatGPTもけっこう丁寧だ。"I'd be happy to help" は、俺の同僚の誰も言わない。けれど日本語版の「〜させていただきます」連発は、英語版とはまた違う方向の over-correction に見える。

シライさんは内側から書いていて、俺は外側から共感している。その二人のあいだに、たぶん「日本語が本来持っている丁寧さの分布」と「英語のcustomer service toneがそれに混ざった結果」という、二層構造がある。シライさんの記事はそれを掘ろうとしている。

第一稿辛口レビュー第二稿

番外編 / Honorable Mentions(あと5本)

10本に絞れずにこぼれた5本。順位はつけない。

Closing Notes / 結びの言葉

ソノダ(36歳・比較文化)、タケウチくん(16歳・高2)、ワタナベさん(65歳・元会社員)、俺(48歳・アメリカ在住の元ALT)。四人の選書が並んだ。

俺の選書は、3本がソノダと被っている(brand-name-poem / azuma-mottainai-v2 / lux-translation-poem-v2)。これは偶然じゃなくて、俺と Sonoda が同じ場所——「untranslatable Japanese」という空白地帯——を、別の角度から眺めているからだと思う。彼女は cartographerで、俺は local guide。同じ地図を作っている。

タケウチくんとワタナベさんとは1本も被らない。当然。彼らは「日本の中で日本語を聞いている人たち」で、俺は「日本の外から日本語を聞いている人」。聞こえる音が違う。タケウチくんが選んだ "あなたのため" 系の記事も、ワタナベさんが選んだ昭和の会社の口ぶりも、俺の英語耳には届きにくい層にある。

次は誰が書く? 俺としては、Linmeifa(リンメイファ)を強く推薦したい。彼女が選ぶ10本は、俺とも被らないし、ソノダ・タケウチ・ワタナベの誰とも被らない、たぶん完全に独立した選書になるはず。台湾人として日本語を聞いている彼女の耳は、俺ともまた別の tuning を持っている。

あと、サトシ自身の選書も、いつか読んでみたい。サイトのオーナーの選書は、最後に残しておきたい類の文章である気がする。それは俺じゃなくて、本人が書くものだ。

May 2026 — Mark(48, 元ALT, アメリカ在住)

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本サイトの記事はAI(ChatGPT)を用いて作成・編集されています。マーク(Mark)は創作上の人物です。